いまどき…。

小学校での授業を受け持って、最近気づかされたことがあります。
それは、いまどきの小学生が、われわれ昭和の教育にはなかった、形容詞の使い方をすること。
例えば、音楽鑑賞をして、感想を聴くと、必ず『音が高くなった・低くなった。』という表現をする子がいます。こちらは、音程を指して高い・低いを言っているのかと想えば、ボリューム(音量)が大きい・小さいという意味だったりします。しかも、小学生の中では、共通語のようで、担任の先生は、難なく理解していたりもします。
同僚達と、その件について話す機会があったのですが、国語的には、『ボリュームを上げる・下げる。』も、通じるけれど、本当に正しいのか…?と、行き詰まってしまいました。ただ、テレビやオーディオの音量表示がグラフ化されていたり、数字で表現されたり…。それを視覚的に捉えて、『高い・低い』と言ってしまうのは、間違いではないかも?なんてことをいう人もいました。
方言とか訛り以外で、時代と共に言葉の意味が変化してしまうのも不思議なのですが、家庭の食卓や遊びの中での会話で、使う国語が乱れているのは確かなようです。普段の生活が、そのまま学校へ持ち込まれるのが、小学校ですから…。
それらに少し違和感を覚えながらも会話の本意を探るのが、ボクに課せられた本務のようです。
童謡コーラスでは、音量は『大きい・小さい』で表現しますね。
指導員 ふくいさっ!

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